買取で幸せに
僕は結婚5年目になる、営業サラリーマンで、
4歳の娘が一人います。
その年頃の子供というのは丁度反抗期にさしかかる時期で、
僕たちも手を焼かされています。
それでも、やっぱり自分の子供は可愛い、
しつけるどころかついつい甘やかしてしまいます(笑)
こんなことがありました。
家族三人で近所のショッピングモールに買い物に行ったときの話です。
建物にはいるなり、夏服を買いにまずは服屋に向かいました。
服屋は入り口とは反対側の奥の3階に位置しており、まずはエスカレーターで3階まで上がり、店に向かいます。
目的の店に近づき入ろうとしたその時、娘はある場所で立ち止まっていました。
目的の店の隣の楽器屋です。
ショーケースに飾られていたピアノを前で目を丸くしながら眺めていました。
「何してるのゆいちゃん!おいてくよー!」と彼女を呼びました。
「おかあさん!みてみて!」と彼女も嫁を呼びます。
娘を拾いに駆けつけますが、そこで娘は
「ゆいちゃんあれほしい」と彼女は主張したのです。
娘もピアノに興味を持つ年頃になったのかと、少し感心しました。
もうそろそろ習い事でもさせてみようかと思っていた頃です。
本当に興味を持ったのなら買ってあげても良いかなと思い、その値段を見て愕然。
「ろ、ろくじゅうまんえん・・・」
とてもじゃないけど、手が出せるような金額ではありませんでした。
「わかったわかった、またこんどにしようね」と娘の手を引っ張りましたが、
「ほしい!!」と主張を続けながら抵抗しました。
「あれは高いから今は買えないよ。またおっきくなったら買おうね」
娘は泣きそうな顔で
「たかくないよお・・・」と言った後にその場に座り込みました・・・
僕は正直その場から離れたい気持ちでいっぱいでした。
すると嫁が、
「じゃあ、あのロレックス買取してもらえばいいじゃない」
「いや、それは出来ないだろ・・・」
「ロレックスは高く買取してもらえるよ?あの時計なら50万円ぐらいは堅いよ」
おいおい嫁、何故そんなに詳しいんだ・・・
もしかして嫁はこのロレックスを売るつもりだったのか?
そんな疑問が頭の中をよぎりました。
「いや、だってあれは男のステータスだぜ」
「あんたの見栄と、娘の将来どっちが大事なの!」
何も言い返すことが出来ませんでした。
究極の選択を迫られた僕は
一旦家に帰ると、ずっと手放そうかどうか迷っていました。
でも確かに見栄で買ったものの、全然身につけていません。
娘の健全な成長の為なら・・・
悩み抜いた結果、ロレックスを買取にだす決意をしました。

